インプラスの取付構成
インプラスは今ある窓の内側に、もう一つ窓を取付けて二重サッシにするインナーサッシで、防音と断熱のためだけに開発された内窓です。
インプラスの費用
インプラスは価格も経済的で、さらに短時間で取付けできます。
W幅2000XH高さ2450(ガラス3mm)標準タイプで約¥150,000(取り付け工賃込)
インプラスの防音効果
インプラスは、現在の窓の室内側に後付けで取付ける二重サッシとして開発された内窓のため、外の窓とは構造が異なります。
できるだけ隙間が生じないように造られ、気密が高いため音の侵入を阻止します。気密性能はA-4(2)等級です。
上図の既存サッシと取付けたインプラスの間隔が大きければ大きい程、防音効果が高くなります。
遮音等級は最高レベルのT-4を取得しています。
インプラスの断熱効果
二重サッシインプラスは非常に気密性が高い構造の内窓で、外窓の隙間から入ってくる冷気の侵入も許しません。
現在の窓と取付けたインプラスの間に大きな空気の層ができ、外気と部屋の暖かい空気との中間的な温度の空気層ができるため、温度差を緩和させて結露の発生も抑えます。
材質も金属面をすべて樹脂で覆い、熱伝導率はアルミと比べて1/1000で、遮熱等級H-4を取得しています。
暖房がすばやく効き、室内の温度が魔法ビンのように保温され、暖かい状態が持続します。これは夏の冷房の場合も同様です。
下のサーモグラフィーによる温度分布写真を見手下さい。同様の室温条件で室内側から撮影したものですが、取付の前と後では窓まわりの温度の違いが歴然としています。
インプラスの窓の種類
インプラスの色
インプラスの色決めポイント
インプラスの色を選ぶ際には、①窓の木枠の色、②既存サッシの色、③フローリングの色、④家具の色調、最後に⑤壁紙の色をベースにして選ぶと良いでしょう。
インプラスのオプション
インプラスは、取付後の違和感がなく、使い勝手や見た目にこだわりを持つオプションが用意されています。
格子(こうし)
和室の場合、和障子を取り外して同じ位置にインプラスを取り付けます。格子付にしてすりガラスにすると和障子と間違えるほど、違和感がありません。
掃出しアタッチメント
下枠には1.5cmの立上がりがあります。掃出し窓の場合、足をぶつけないように段差を緩和する部材です。
テラス窓用 中桟(中帯)
既存の窓に中帯がある場合、同じように中帯を入れると違和感がありません。
インプラスふかし枠
インプラスを窓枠に取付けするためには、窓枠の奥行きが6.7cm必要となります。
6.7cm未満の場合にはインプラスが窓枠からはみ出てしまい、見た目が悪くなり、ケースによっては安全性にも問題が生じたり気密性が落ちて防音効果が低くなる場合があります。
その場合、窓枠部分に「ふかし枠」を取付けます。つまり、窓枠の奥行きを足して、インプラスを取付けできるように下地を作るということです。
下の写真は、窓枠の奥行きが2cmしかないため、5cmのふかし枠を取付けて施工した写真です。
ふかし枠は2cm、4cm、5cm、7cmの4種類あります。場合によってはふかし枠の取付けもできない場合がありますが、その場合は弊社の木工部が木材でふかし枠を作成しますので、取付け可能となります。
インプラスの工事時間
インプラスは、今ある窓の木枠の上下左右にレールをグルッと取付けて、障子をはめ込むだけですので、1ヶ所につき30分以内で工事が完了します。
インプラスの豆知識
インプラスと防音効果
インプラスの効果のところで、音が半分に軽減するというメーカー実験データは、ほぼ無音状態での実験データです。
音の世界には人間には聞こえない周波数の音が存在しており、どんなに静かな住宅地や山奥の温泉旅館に行っても、35デシベル程度常に発生しています。
90デシベルが50デシベルまで半減するとしても、50デシベルが25デシベルにはならないのです。
インプラスと防音ガラスの防音効果の比較
防音対策には、窓を二重サッシにする方法のほかに、防音ガラスにする方法があり、防音ガラスと二重サッシではどちらが効果が高いのか、ご質問をいただくことがあります。
既存の窓を防音ガラスに交換した場合、ガラス面では防音効果がありますが、サッシの隙間から音が侵入します。サッシの隙間から侵入する音は生音そのままですので、全体でみると防音対策としては不十分で物足りないでしょう。
二重サッシにした場合、サッシの隙間が極めて少なく気密が上がり防音効果がありますが、通常のガラス仕様ではガラス面から音の侵入を防げません。
防音ガラスに交換した場合の現在付いているサッシの隙間から侵入する騒音と、二重サッシを取付けた場合のガラス面からの騒音の侵入ではどちらが大きいかを考えると、二重サッシの方が断然防音効果が高いと言えます。
予算との兼ね合いになりますが、取付けるインプラスのガラスを防音ガラスにすると相乗効果で満足のいく防音効果が得られます。
防音ガラスは、窓の大きさにもよりますが、思ったより費用はかかりません。
お気軽にお問い合わせくださいませ。